妊娠に必要な精子の質について

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WHO(世界保健機関)により妊娠に必要な精子の正常基準値が提唱されており、多くの医療機関でこの値が参考にされています。
不妊治療の男性側の検査ではこれらの値を全て上回っている必要があると言われており、どれかが下回っていると生活改善や投薬などの何らかの処置が必要になる可能性があります。

項目 WHO基準
精液量 1.5ml 以上
精子濃度(万/ml) 1500 以上
運動率 40% 以上
正常形態精子率 4% 以上

精液量は一度の射精で出た分量
精子濃度は1mlの精液に含まれる精子の数
運動率は前進運動をしている精子の割合
正常形態精子率は頭の部分が小さすぎたり大きすぎたりせず、さらに尾を含めた全体に奇形が無い精子の割合です。

 

精子総量と正常精子量

精液検査の結果の数値は互いに関係し合っており、どれかが高くてもどれかが低いと最終的な数値に影響が出てきます。
これらの数字をどう見ると良いのかという疑問も多いと思いますので、わかりやすい方法を独自に考案しました。

これは精子の総量と正常な精子の量を求めることで結果をより一層わかりやすくなるという方法です。
精子総量と正常精子量は次の式で求めることが出来ます。

精液量 × 精子濃度 = 精子総量
精液量 × 精子濃度 × 運動率 × 正常形態精子率 = 正常精子量

WHOの基準値で当てはめると

1.5ml × 1500万 = 0.2億(2000万)
1.5ml × 1500万 × 40% × 4% = 36万

項目 WHO基準
精子総量 0.2億以上
正常精子量 36万以上

となります。

例えば精子量が基準値以上であっても精液濃度が低ければ総量は少なくなります。
あるいは精液量が5ml、精子濃度が3000万/mlであったとしても、動いている精子が少なかったり、正常な精子が極端に少なければ基準値以下となる可能性があります。

実際の検査結果に当てはめた例は以下をご覧ください。
提供者情報:エンドウ

精子総量と正常精子量は精子提供 関西が独自に提唱したものです。
病院などで相談する際は用語として使えない可能性が高いのでご注意下さい。

 

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