男性の精子力は低下している

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近年、男性の精子力が低下しているといわれています。
2018年放送のNHKスペシャル「精子力クライシス」ではその問題が大きく取り上げられ、多く男性の意識に影響を与えたのではないでしょうか?

欧米でも過去40年間で男性の精子数が半減したという報告があり大きなニュースになりましたが、日本はそれ以上に深刻な結果が出ています。

量が少ない、動かない、形がおかしい、受精しても育たない…など多くの異常が起こっています。

日本の人工授精の実施率は世界最多ですが、その成功率は世界最低レベルです。
これは精子の質が大きく関係していると考えられます。

現在の日本で生まれてくる子供の18人に1人は体外受精で生まれています。
クラスに2人となれば決して少なくはない数字です。

なぜこのような状態になっているのでしょうか?
考えられる理由は次のとおりです。

①生活習慣の悪化
運動不足、睡眠不足、栄養不足・カフェインのとり過ぎ、座りすぎ、ストレス、肥満、飲酒、喫煙など

②晩婚化
現在の男性の初婚平均年齢は31歳です。
このため加齢による精子力の衰えが原因になっている場合もあります。
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③病的な要因
乏精子症、無精子症、精子無力症、勃起障害(ED)

 

生活習慣に起因するものは生活習慣の改善で良くなる可能性があります。
主な方法として以下のようなものがあります。

・運動をする習慣をつくる
・睡眠をしっかり取る
・亜鉛を摂取する
・太らない
・禁欲しない
・ピッチリした下着を履かない
・長時間の入浴やサウナを避ける

不妊に悩むカップルの内、男性が不妊の原因になっている確率は半分です。
しかし男性の不妊治療に対する抵抗感は女性以上に大きな場合があり、不妊治療に非協力的な場合も少なくありません。
そうした場合にはまず生活から見直すという方法も有効かもしれません。

 

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