近年の不妊治療を取り巻く環境は日に日に悪化しています。
2018年には長きに渡り非配偶者間人工授精(AID)による不妊治療を実施してきた慶応大病院も新規患者の受付を停止しました。
ただでさえ条件が厳しく、手続きが複雑な上に順番待ちも長いAIDですが、実施する医療機関が減ったためにさらに狭き門になってしまいました。
ドナー不足が起こった背景にはドナーに求める要項も関係しています。
というのもAIDのドナーの要件には「医学部在学中であること」や「心理テスト」や「委員長の面接」を受ける必要があり、非常に限られた人しかドナーになれません。
その上、日本では精子ドナーに対する理解が薄く、ドナーであることを公言している人も居ません。
したがってドナーが不足するのは当たり前なのです。
民間の精子バンクも法律の都合で海外への渡航が必要であるため数十万円~数百万円の費用がかかるなど、負担が大きく容易なものではありません。
そのため、個人による精子提供に需要が生まれたのですが、各個人の活動であるためガイドラインもなく、趣旨がはっきりしなかったり、感染症対策が疎かになっている事例も確認されています。
妊娠を望む全ての女性のために
精子提供 関西は、2018年の11月に活動を開始しました。
妊娠を望む全ての女性が安心・安全な精子提供を受けることが出来るよう努めることを目標として様々な取り組みを行っています。
法人ではなく個人による活動であるため法律による制約を受けません。
さらに、出資金と募金によって運営されているため、利益を追求する必要はなく、提供を受ける上で必要な費用はご自身の交通費と場所代のみです。
最小限の負担で安心・安全に精子の提供を受けられる環境づくりをしています。
精子提供 関西の方針
精子提供 関西では妊娠を望む全ての女性のための努力を怠りません。
また、生まれてくる子供のことも配慮しており、子供が自身の生物学上の父親を知る権利を尊重しています。
非配偶者間人工授精(AID)や民間の精子バンクでは不可能な「生物学上の父親の情報を知る」「子供が将来希望した場合は会う」という事も可能です。
さらに、子供が結婚する際には相手が異母兄弟でないかの確認も可能です。
今後も必要に応じて必要な仕組みを作り、柔軟に対応していきます。
ロゴマークの由来
精子提供 関西のコウノトリが描かれたロゴマークには「祈り」という意味が込められています。
妊娠を望む全ての女性のためになるようにという祈り、提供後妊娠に至るようにという祈り、無事に出産できるようにという祈り、そして、子供が無事に育っていくようにという祈りです。
提供者は子供の成長には立ち会えず、介入や干渉も出来ません。
唯一できることは祈ることだけなのです。
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